産婦人科の管理栄養士って何してるの?

管理栄養士・栄養学生向け

こんにちは! 産婦人科の管理栄養士としてはたらいているそい子です!

管理栄養士の中でも割とマイナーな職場・産婦人科…。

今回は、産婦人科病院で働いているわたしのとある一日について紹介します! 

管理栄養士を目指したいと思っている方、産婦人科ではたらいてみたいと思っている栄養士さんの参考になれば嬉しいです。なお全国にはいろんな産婦人科があるので、あくまで一例として参考にしてくださいね!

朝のお仕事

6:00~8:00  朝食準備、配膳チェック

 わたしの勤務先は直営型(病院が調理師や栄養士を直接雇って食事を作っている、外部の給食委託会社介さないスタイル)なので、管理栄養士も朝食作りに参加します!

 シフト制になっていて、週に数回早朝勤務が回ってきます。

 主に料理をするのは調理師さんのお仕事。管理栄養士は何をするのかというと、

 ① エネルギー制限や塩分制限のある患者さんの食事を個別に用意

 ② 前日の夜~当日朝に入院した患者さんの情報整理 をしています。

 朝食が揃ったらアレルギーや特別治療食の内容に間違いがないかチェック。これは普通の病院と同じですね。チェックが済んだら配膳です!

午前のお仕事

 ここから病棟担当(A)と厨房担当(B)に業務が分かれます。病棟担当(A)は患者さんに直接関わるお仕事、厨房担当(B)は病院食に関わるお仕事をします。

(A)9:00~12:00  栄養指導&栄養相談

 入院されている患者さんの栄養状態を把握して、必要な場合は栄養指導を行います。

 依頼があれば外来の患者さん(妊婦健診に来られている患者さん)にも行います。

 栄養指導の内容は、貧血、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、脂質異常症とさまざま。

 栄養指導の他には、入院されたばかりの方にアレルギーの聞き取りを行ったり、術後の方に産後のお食事スケジュールをご説明したりします。

 退院後の生活が不安な方に、個別に栄養相談を行うこともあります。

(B)9:00~13:00  昼食作り検品&配膳チェック

 特別治療食やアレルギー対応食を個別に作りながら、入院された患者さんの情報整理などを行います。個別に作る分が少ない時は調理師さんと一緒に昼食作りを行います。

 食材や備品を持ってきてもらう業者さんの検品も行っています。発注した物と納品された物に間違いがないか、食材は新鮮か、きちんと見極めることが大切!

 昼食が出来上がったらメニューに間違いがないかチェックして、配膳です。

 流れとしては朝食と同じですが、お昼の方が品数が多いので朝よりも大変です(汗)

午後のお仕事

(A)13:00~17:00  栄養指導&発注業務(事務作業)+たまに母親学級、委員会・会議など

 病棟担当は、午後も継続して栄養指導を行います。

 月に一回母親学級があって、その日は参加してくださった妊婦さんたちの前で妊娠中の食事についてのお話をします。また委員会がある日は優先してそちらに参加し、看護師さんや助産師さんと患者さんの情報共有を行います。

 部署内での会議も不定期にやっていて、ここでは行事食や出産後お祝い膳のメニューをシェフと一緒に考えたりしています。季節の食材に入れ替えたりすることも、こうした会議で話し合って決めています。

 並行して指導内容の入力や食材・備品の発注業務も行います。

 17:00以降は厨房担当に加わって、夕食作りを手伝います。

(B)14:00~18:00  夕食作り&配膳チェック+発注業務

 厨房担当は、朝・昼と同じく夕食作りを行います。発注業務や患者さんの情報の入力も合間にやっています。夕食が完成し、配膳チェックが済んだらひとまず一日の業務は終わりです!

夕方以降のお仕事

・18:00~19:30  片付け・翌朝の準備

 夕食を出したら終わり!と言いたいところですが、夕食後返ってきたお皿を片付けたり、翌朝の準備をしたりなどまだまだやることはあります。その日の片付けと次の日の準備が整ってやっと終了です!

 朝と同じく、シフト制なのでこの担当(遅番)も週に何回か回ってきます。

 朝から夜までず~っと働いているわけじゃないのでご心配なく!(笑)

まとめ

 こうして書いてみるとあまり普通の病院と変わらないかも…?

 産婦人科は制限食が少ないので、食事を用いて直接的な栄養管理をする機会はあまりないかもしれません。しかし、その分常食を華やかにしよう!と張り切っている病院が多いように思います。

 料理が得意!おいしい料理で患者さんを喜ばせたい!と思っている方は産婦人科が向いているのではないでしょうか?

 料理に力を入れている産婦人科病院は料理人やシェフを雇用しているところが多いです。調理師さんやシェフと親しくなって、調理技術を教えてもらえるというのも産婦人科のメリットかもしれません。調理師さんと円滑なコミュニケーションがとれる&給食管理が出来る管理栄養士はどこに行っても重宝されますから、管理栄養士としてのスキルアップにもなるかと!

 おおまかな業務の流れは一般の病院と似ていますが、仕事の内容は結構変わります。妊娠期の栄養指導のポイントや母親学級の内容についても随時まとめていくので、そちらも見て頂けると嬉しいです。

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